
『マイ・インターン』は2015年に公開されたドラマ映画。
ネットアパレルを経営する女性社長のもとにシニア・インターンとしてやってくる老人との交流が描かれます。
敏腕社長を演じるのはアン・ハサウェイ、シニア・インターンをする老人を演じるのは ロバート・デ・ニーロ。
豪華な2人が共演を果たしました。
しかし、本作には「つまらない」という声が。
そこで本記事では『マイ・インターン』がつまらないと言われる理由やサヨナラの意味を探っていきます。
『マイ・インターン』の作品・キャスト情報
作品情報
原題 | The Intern |
公開年 | 2015年 |
上映時間 | 121分 |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
キャスト
監督 | ナンシー・マイヤーズ |
脚本 | ナンシー・マイヤーズ |
主演 | アン・ハサウェイ(ジュールズ・オースティン) |
出演1 | ロバート・デ・ニーロ(ベン・ウィテカー) |
出演2 | レネ・ルッソ(フィオナ) |
出演3 | アダム・ディヴァイン(ジェイソン) |
出演4 | アンドリュー・ラネルズ(キャメロン) |
出演5 | アンダーズ・ホーム(マット) |
『マイ・インターン』のあらすじ

ⒸWarner Bros. Entertainment Inc.
70歳のベン・ウィテカーは現役を引退し、老後生活を送っていた。
しかし、生きがいを見つけたくなり、ある日シニア・インターンの募集を見つけ応募する。
募集していたのはネットアパレルを運営する会社だった。
ベンはその会社の社長であるジュールズのサポートをするように。
はじめはベンをうとましく思っていたジュールズであったが、彼の温厚な人柄に接するうち心を開いていく。
そんな中、ジュールズは公私ともに大きな問題が立ちはだかっていた。
『マイ・インターン』がつまらないと言われる理由

ⒸWarner Bros. Entertainment Inc.
個人的に『マイ・インターン』はつまらないと思いませんでした。
世代を超えた交流が温かく、ホッと落ち着けるような映画です。
しかし、なかにはつまらないと感じてしまう人もいるようです。
確かにそういう人の気持ちも分からなくはないですね。
ではなぜ本作はつまらないと言われてしまうのでしょうか。
その理由は以下の3点にあると思います。
- 悪人が出てこない
- ストーリーに抑揚がない
- いい話過ぎる(ご都合主義)
ではひとつずつ解説していきます。
悪人が出てこない
『マイ・インターン』には悪人が出てきません。
みんないい人。
ドラマ映画やお仕事映画では嫌なヤツが一人くらい出てきそうなものですが、本作は一人も出てきません。
ジュールズのライバルになるような人も出てこないです。
現実の世界でも会社に嫌な人が一人か二人くらいはいるのではないでしょうか。
つまり登場人物の深みやリアリティがないため、つまらなく感じてしまうのでしょう。
もっとクセのあるキャラクターか悪いヤツが出ていれば変わっていたと思います。
ストーリーに抑揚がない
『マイ・インターン』はストーリーに抑揚があまりありませんでした。
それもつまらないと言われてしまう原因のひとつでしょう。
本作は「ピンチ」みたいな出来事がないです。
そのためストーリーに物足りなさを感じてしまうのかもしれません。
もっと違う展開があれば、おもしろいと感じる人も増えていたでしょう。
例えば、
- ベンとジュールズの仲が険悪になる
- 会社が倒産してしまう
- 最悪のCEOが会社にやって来る
それくらいインパクトあったほうがもっとおもしろくなったかもしれません。
ちょっと簡単に進み過ぎている感じはありましたね。
いい話過ぎる(ご都合主義)
「ストーリーに抑揚がない」に関連していますが、ご都合主義な展開もつまらなく感じさせる原因のひとつでしょう。
一応、ピンチっぽいシーンはあるんです(はっきりピンチではない)。
しかし、いい具合に簡単に解決してしまいます。
物語の後半のほうではジュールズの旦那が浮気していることが発覚しました。
その浮気も結局はジュールズが許して解決しちゃうんですよね。
「なんかご都合主義だなー」と感じてしまう人もいるでしょう。
温かくていい話なんですが、いい話過ぎてしらける人も多いのだと思います。
『マイ・インターン』のサヨナラの意味は?

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『マイ・インターン』ではジュールズとベンが別れるときに「サヨナラ」とあいさつするシーンが2回でてきます。
日本人としては「サヨナラ」というセリフがでて、驚くと同時に親近感がわきますよね。
ではなぜ別れのあいさつに「サヨナラ」を用いたのでしょうか。
「スシ」と料理名もでてくるので、ナンシー・マイヤーズ監督は日本好きなのか。
その疑問についてナンシー・マイヤーズ監督は次のようにコメントしています。
普段、親友との食事のあとなどに日常的に交わす挨拶で、温かいイメージだったのでそこからヒントを得て使ったのよ
日常的に交わす挨拶として使っていたなんて驚きです。
私たちが「バ~イ!」と使う感覚と同じでしょうか。
いずれにしても「サヨナラ」を温かいイメージととらえてくれるのは日本人としてうれしいですね。
『マイ・インターン』は『プラダを着た悪魔』の続編?

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結論から言うと『マイ・インターン』は『プラダを着た悪魔』の続編ではありません。
似た映画ではありますが。
どちらもアン・ハサウェイが主人公を演じていますが、名前が違います。
- 『マイ・インターン』 ⇒ ジュールズ・オースティン
- 『プラダを着た悪魔』 ⇒ アンドレア・サックス
ファッション業界を舞台にしている点とどちらも主演がアン・ハサウェイなので続編と勘違いしているのかもしれません。
ジュールズもアンドレアもなんとなく性格も雰囲気も似ていますしね。
アンドレアが会社を起こしたとしても違和感ないです。
『マイ・インターン』も『プラダを着た悪魔』も働く女性をイキイキと描いていました。
ちなみに『プラダを着た悪魔』は映画では続編がつくられていませんが、小説版なら続編がでています。
もし気になる人がいれば読んでみてはどうでしょうか。
『マイ・インターン』の評価

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『マイ・インターン』の評価はどのようになっているのでしょうか。
日本ではおすすめの映画ランキングに度々登場するなど評価は高くなっています。
では、実際に映画のレビューを見てみましょう。
これは名作です。ベンとジュールズの関係性に尽きる。70歳のベンと若き女性経営者のジュールズとの出会いはまさに奇跡だ。まあ、なんとなく金持ちの話だから、あんまり共感しにくい部分はある気はするが、そこは、置いておく。
プラダを着た悪魔に続いて鑑賞。最近見た映画の中でもトップレベルに面白い作品だった。大きな出来事が起こる訳ではないが、ベンの紳士で温かい人柄、ジュールズの仕事や家族に対する真っ直ぐな姿勢、その他登場人物の優しい雰囲気に魅了され、あっという間に見終わってしまった。
ジュールズの数々の問題に対しベンが助言をしながら2人で解決していく姿は励みにもなり、心がほっこりと温まりました。仕事や人間関係において、とても大切なことが描かれている構成も素晴らしかったです。
と高評価が多数!
逆に低評価のコメントとしては、
- ミーハーっぽくて嫌い。割と薄っぺらい感じの映画。
- ほっこりするが簡単でスラスラと先に進む。
- 決してつまらないわけではないが、個人的にメリハリの効いた起承転結を求めるのでちょっと物足りない。
という声がありました。
やはり「なにも起こらない」という点が物足りなさを感じさせてしまうようですね。
ストーリー性に重視する人にとってはつまらなく感じてしまうでしょう。
しかし、全体的には高評価が多い結果に。
映画レビューサイト映画.comの点数は5点満点中4.1と高評価でした。
『マイ・インターン』はつまらない?否、面白いよ!

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『マイ・インターン』がつまらないと言われる理由を中心に書いてきました。
本作はつまらないと言われたりしますが、面白いです!
確かにストーリーが大きく動くことはありませんが、温かい気持ちにもなりますし、元気にもなります。
もちろん観る人によって感じ方はそれぞれ。
なのでつまらないと主張している人がいてもおかしくはありません。
しかし、本作は高評価であることも事実。
ぜひ多くの人に観ていただきたい映画です。
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