
『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』はガイ・リッチー監督・脚本作品で1998年に公開されたイギリスのアクション・コメディ映画。
ガイ・リッチー監督の記念すべきデビュー作品であり、イギリスでは1998年の年間興行成績1位を記録しました。
MTVムービー・アワードで新人監督賞、東京国際映画祭で最優秀監督賞を受賞!
多くの登場人物が登場する群像劇で、バラバラな物語がラストで結びつくという巧妙なストーリー展開やテンポの良さが秀逸。
デビュー作ながらガイ・リッチーの傑作アクション・コメディ映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)について、あらすじと感想、作品の魅力をネタバレを交えて紹介していきます!
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『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)の作品・キャスト情報

©︎Universal Studios
作品情報
原題 | Lock, Stock and Two Smoking Barrels |
公開年 | 1998年 |
上映時間 | 107分 |
ジャンル | アクション・コメディ |
キャスト情報
監督 | ガイ・リッチー |
脚本 | ガイ・リッチー |
出演1 | ジェイソン・ステイサム(ベーコン) |
出演2 | ニック・モラン(エディ) |
出演3 | ジェイソン・フレミング(トム) |
出演4 | デクスター・フレッチャー(ソープ) |
出演5 | スティング(JD) |
出演6 | スティーヴン・マッキントッシュ(ウィンストン) |
出演7 | ヴィニー・ジョーンズ(ビッグ・クリス) |
出演8 | フランク・ハーパー(ドッグ) |
『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)のあらすじ

©︎Universal Studios
ロンドンの下町で盗品を売るなどして小金を稼ぐエディ、ベーコン、トム、ソープの4人組。
カード・プレーが得意だったエディは友人3人から金を集め、賭け場の元締めであるギャングのハリーを相手に一攫千金を狙ってひと儲けしようと企む。
しかし、ハリーのイカサマによって負けてしまい、逆に50万ポンドの借金を作ってしまった。
一週間以内に借金を返済しなくてはならなくなり、脅迫される身となったエディら4人組。
事態を嘆くエディら4人組だったが、アパートの隣部屋をアジトにしているギャングが大麻の売人を襲う計画立てていることを知り、これを利用しようと企むが……。
ギャングや麻薬王を巻き込み、計画は思いもよらない方向へと突き進んでいく!
『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)の感想

©︎Universal Studios
見事な脚本!
『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)はガイ・リッチーによる脚本が見事でした。
なにが見事だったかというと、バラバラだった物語がラストできっちりひとつにつながるというね。
終盤になるにつれて伏線がどんどん回収されていくストーリーは観ていて爽快な気分になるし、「ああ、こうやってつながるのね」という感心もあって、とにかく見事としか言いようがない!
「うまいこと書いたなー」と思います。
最後はかなりバイオレンス的な感じにはなってしまいますが、音楽の効果もあるし、全てのシーンがつながるので見ごたえ十分。
予測不能な展開やテンポ感、独特なユーモアもよかったです。
エディ、ベーコン、トム、ソープの4人組、ギャング、マフィア、マリファナ栽培する青年たちが絡み合う群像劇に注目!
ラストまで目が離せません。
登場人物たちもおもしろい!
『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)はストーリーだけじゃない!
登場人物たちも魅力的で面白いです。
この物語は群像劇となっており、多くの登場人物が絡み合うのですが、ストーリーの中心となるのは、ロンドンの下町で盗品を売るなどして小金を稼ぐエディ、ベーコン、トム、ソープの4人組。
この4人のやり取りが面白い!
ちょっと間抜けな感じが親しみを抱きやすいキャラになっています。
それを表しているのが、ラスト。
ここではネタバレしませんが、本作のラストはちょっと間抜けな彼ららしいというか、思わず笑ってしまうような最後になっています。
あと面白かったキャラは拳銃を盗む2人組。
おそらくお笑い芸人を彷彿とさせる、この2人組が「お笑い的」な要素で言えば一番おもしろかった!
出演シーンはあまり多くはありませんが、この2人に注目していただければと思います。
ここではフューチャーしなかったキャラも魅力的になっていますので、ぜひ本作を賑わす彼らもお楽しみください!
【ネタバレあり】『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)のラスト

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ここでは『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)のラストのネタバレをしていきます。
ギャングの金を奪う計画をしていたエディ、ベーコン、トム、ソープの4人組は計画に成功。
マフィアとギャングが勘違いにより殺し合い、金は4人組のもとへ。
しかし、金はハリーの取り立て屋であるクリスに奪われてしまい、彼らのもとに残ったのは古い銃二丁だけになったのですが、なんとその二丁の拳銃は30ポンドの価値があったのです。
トムに銃を捨てろと言ったエディ、ベーコン、ソープは大慌て。
銃を捨てに行ったトムに電話をかけるというラストになりました。
彼ららしい間抜けな最後でしたが、その滑稽さに思わず笑ってしまいますし、ガイ・リッチーらしいユーモアのあるラストでしたね。
すべてがうまくいかない点がコメディっぽくて好きです!
『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)の評価・レビュー

©︎Universal Studios
『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)の評価・レビューを紹介していきます。
映画レビューサイトでのレビューをいくつかまとめると、
「脚本の出来がとても素晴らしいですね。いろんな組織と様々な人々が入り乱れた群像劇ですが、上手く各々の思惑と行動が交わり、きっちり伏線も回収している辺りは見事でした。」
「前半は登場キャラが多くて混乱するけど、後半に向かってパズルのピースがハマって完成が見えてくる構成は素直に気持ちいい。」
「それぞれの視点が交互に描かれていき、散りばめた伏線の回収も鮮やかでした。最後のオチも最高です!」
などの評価・レビューがあり、ラストに向けて伏線が回収されていく爽快さの評価が高く、「面白い」というレビューも多くありました。
そのなかで低評価だったのが、「前半の個性的なキャストがわんさか出てくるあたりは、少し混乱してしまったー。」とあるように、登場人物が多く混乱してしまうというレビューがあります。
確かに群像劇であるので、登場人物が多く出てくるのは混乱してしまうし、関係を把握すのも大変かもしれませんね。
しかし、それさえクリアしてしまえばとてもおもしろい映画になっています!
3つの映画レビューサイトの平均点数は4.2と高評価。
個人的にも点数は4.2だと思います。
『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)のまとめ

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秀逸な脚本、魅力的な登場人物、テンポの良さで楽しませてくれた『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)。
ラストに向けて伏線が回収されていく様は本当におもしろかったです
登場人物が多すぎるという難点はあるものの、それを補って有り余るほどのおもしろさ。
ぜひガイ・リッチー監督のデビュー作にして傑作コメディ映画をお楽しみください!
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