
『ワンダー 君は太陽』は2017年に公開されたヒューマンドラマ映画です。
生まれつき遺伝子疾患で特徴的な顔をもって生まれてきたオギーと家族をえがいた感動の物語。
『美女と野獣』『ウォールフラワー』で知られるスティーブン・チョボスキーが監督をつとめました。
本記事では『ワンダー 君は太陽』について、あらすじや感想、実話なのかについて解説していきます。
『ワンダー 君は太陽』のキャスト・作品情報
作品情報
原題 | Wonder |
公開年 | 2017年 |
上映時間 | 113分 |
ジャンル | ドラマ |
キャスト
監督 | スティーブン・チョボスキー |
脚本 | ジャック・ソーン/スティーヴン・コンラッド/スティーブン・チョボスキー |
主演 | ジェイコブ・トレンブレイ(オーガスト・プルマン) |
出演1 | ジュリア・ロバーツ(イザベル・プルマン) |
出演2 | オーウェン・ウィルソン(ネート・プルマン) |
出演3 | イザベラ・ヴィドヴィッチ(オリヴィア・プルマン) |
出演4 | ノア・ジュープ(ジャック・ウィル) |
出演5 | ダニエル・ローズ・ラッセル(ミランダ) |
出演6 | マンディ・パティンキン(トゥシュマン校長) |
『ワンダー 君は太陽』のあらすじ

Ⓒライオンズゲート
オーガスト・プルマン(オギー)は生まれつき遺伝子疾患により、特徴的な顔をもって生まれてきた。
そのため今まで自宅学習をしてきたオギーであったが、5年生で学校に入学することに。
しかしその特徴的な顔が原因で差別やいじめにあい、孤立してしまう。
ふさぎこむオギーであったが、家族や先生たちの支えにより、学校に登校し続けた。
やがて彼の魅力に気づいた生徒らが少しづつ友達になっていく。
『ワンダー 君は太陽』は実話?

Ⓒライオンズゲート
『ワンダー 君は太陽』って実話なのでしょうか。
結論からいうと実話ではないようです。
それは原作者のR・J・パラシオが「基となる人物や出来事はないわ」と断言しています。
本作はR・J・パラシオが2012年に発表し、全世界で800万部以上のセールスを上げた小説『ワンダー』が原作。
彼女は
顔に重度の障害を持つ子を見かけたのがきっかけで、対応に困られる側はどんな気持ちだろうと考えたの
探究としてだったのか、いい対応ができなかった償いのつもりだったのか……自分でもよくわからないけど、その日の夜に書き始めた
と映画ナタリーのインタビューに答えています。
物語を書くきっかけとなったのは、顔に重度の障害をもつ子を見かけたことだったのですね。
アイスクリーム屋で顔に重度の障害をもつ若い女の子を見て、原作者の子どもが泣きだしてしまったのだそう。
なので実話ではないですね。
おそらくトリーチャー・コリンズ症候群をもつ誰かを取材したわけではなく、作者の想像で書かれたのでしょう。
ちなみに原作は映画と同じでとても評価が高いです。
・これは読むべし。絶対読むべし。ぐいぐい引き込まれていき、一気読み。余韻もすごい。
・オギーとオギーを取り巻く人々の勇気と優しさ 友情 愛情に溢れる物語でした。泣ける一冊です。
・読む人に必ず勇気と親切心に出会わせてくれる名作!
などの感想があり、Amazonの評価は4.6。
気になるかたはぜひ読んでみてはどうでしょうか。
『ワンダー 君は太陽』の感想

Ⓒライオンズゲート
『ワンダー君は太陽』はとにかく感動の物語。
何に感動するかというと、強く生きていくオギーそして彼を支える家族に感動します。
オギーはトリーチャーコリンズ症候群という先天性の病気をもって生まれてきました。
人とは違う外見をもっていることが原因で差別やいじめにあってしまうオギーでしたが、彼は家族の愛と支えをうけ、学校にかよい続けます。
もし自分だったらなんて考えると、学校には二度と行かず家に閉じこもっているだろうなと思います。
そう考えるとやっぱりオギーって強い。
その強さってやっぱり家族の愛があったからだと思うんですよね。
両親はかなりツライ選択だったことでしょう。
愛する息子がいじめられている、けれども彼を保護して家に閉じこめさせては人生が限定的なものになってしまう。
孤立してもお前は1人じゃない
これはオギーの父ネートの言葉。
とても愛がつまったセリフです。
オギーは大好きな家族がいたからつらい目にあっても立ち上がり、1歩前に進んでいけたのです。
『ワンダー君は太陽』の名言から考察

Ⓒライオンズゲート
『ワンダー君は太陽』のラストで胸にきざんでおきたい名言がとびだします。
その名言とは
人をいたわれ
みんなも闘ってる
相手を知りたかったら
やることは1つ
よく見ること
この名言はまさに本作を総括するような言葉になっていますね。
「よく見ること」っていうのは、ただ外ずらを見るってことではなく、より深く見なさいということ。
学校の生徒はオギーの外見だけをみて判断していました。
しかし、それは間違っているのです。
その人を知るためには、外見や地位、肩書にまどわされず、中身、本質という部分をみなければいけない。
なかなか難しいことかもしれませんが、とても大切なことだと本作をみて強く感じました。
逆にいえば、私たちは外見よりもまず中身を磨かなければいけませんね。
中身が魅力的ならおのずと人は集まってくるのです。
『ワンダー 君は太陽』の評価

Ⓒライオンズゲート
『ワンダー 君は太陽』の評価はかなり高いです。
海外の映画批評サイトRotten Tomatoesには157件のレビューがあり、批評家支持率は85%、平均点は10点満点で7点。
日本の映画レビューサイト映画.comの点数は4.2、Filmarksは4.3と高い点数。
レビューをみてみると
とても良い映画。難病の子供と愛ある家族が描かれており感動できる映画です。
本当に感動しました。障害に対する偏見があるなかで、偏見に負けずに強く生きていくオギーとその家族の愛に勇気づけられる心温まる作品でした。
ほんとにほんとに感動するめっちゃ見るべき。主人公のオギーの心の強さと周りの優しさが本当に素敵だった。
と絶賛の声多数!
ただその一方で、オギーと同じ病状をもつ人からは「障害者が直面している過酷な現実を無視している」「感動ポルノだ」と批判の声があがっているようです。
確かにその批判もうなずけます。
本作は実話をもとにしたわけではないので、当事者はもっと冷遇されているのかもしれません。
当事者からすると「なに感動モノにしてんだ!なにも知らないくせに!」という気持ちなのでしょう。
その怒りも理解できますが、こういった映画が公開されることで病気に対する認知が広がるし、理解も深まるのではないかと思います。
オギーは見た目を変えられません。我々の見る目を変えなくては
トゥシュマン校長の言葉です。
私たちが見る目を変えて、見た目が原因で差別や偏見にあわない社会になることを願います。
『ワンダー 君は太陽』のまとめ

Ⓒライオンズゲート
心地よい感動でつつんでくれた『ワンダー 君は太陽』。
実話ではありませんが、力強く生きていくオギーの姿に勇気をもらえますし、家族の大切さを気づかせてくれます。
また、人を「よく見る」ことの重要さも教えてもらいました。
感動だけでなく、いろいろなことに気づかせてくれる素敵な作品。
覚えておきたい名言もたくさんでてきました。
ぜひ多くの人にみてもらいたい名作です。
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