
『死ぬまでにしたい10のこと』は若くして余命宣告を受けた女性が「死ぬまでにしたい10のリスト」をつくって実行していくドラマ映画。
カナダ・スペインの合作映画となっています。
「死ねまでにしたいことってなんだろう?」と考えさせられたり、「自分がいなくなった世界」を想像したりしました。
本記事では『死ぬまでにしたい10のこと』のリスト、感想やあらすじを紹介していきます。
『死ぬまでにしたい10のこと』の作品・キャスト情報

©︎松竹
作品情報
原題 | My Life Without Me |
公開年 | 2003年 |
上映時間 | 106分 |
ジャンル | ドラマ |
キャスト
監督 | イザベル・コイシェ |
脚本 | イザベル・コイシェ |
主演 | サラ・ポーリー(アン・マトランド) |
出演1 | スコット・スピードマン(ドン・マトランド) |
出演2 | ジェシカ・アムリー(ペニー・マトランド) |
出演3 | ケンヤ・ジョー・ケネディ(パッツィー・マトランド) |
出演4 | マーク・ラファロ(リー) |
出演5 | アマンダ・プラマー(ローリー) |
出演6 | レオノール・ワトリング(アン) |
『死ぬまでにしたい10のこと』のあらすじ

©︎松竹
清掃員の仕事をしているアンは夫と幼い娘2人とトレーラーで暮らしていた。
しかしある日、キッチンで倒れてしまい、病院で検査を受けることに。
検査の結果、アンは転移性卵巣癌であることが発覚し、医師から余命2、3ヶ月であることを告げられてしまう。
その後、カフェで「私が死ぬまでにしておくこと」というリストをノートに書いていくアン。
彼女は死ぬまでの間にリストに書いたことを実行していく。
『死ぬまでにしたい10のこと』って実話?

©︎松竹
『死ぬまでにしたい10のこと』って実話なのか気になりますよね。
家族がいるのに余命宣告をされた若い女性……現実にありそうっちゃありそうな話ではありますが。
結論から言うと、実話ではないようです。
原作はナンシー・キンケイドというアメリカ人作家の短編小説。
1997年に発表された『Pretending the Bed Is a Raft』が原作になっています。
ちなみに小説版は
・あまりにも中身が違っていて参考にならなかった。
・内容にまったく共感できませんでした。
・正直期待はずれでした。題名や映画の宣伝文句に踊らされた感が・・・・
と映画とはだいぶ違うようで評価はよくありません。
もし気になるかたがいたら読んでみてはどうでしょうか。
『死ぬまでにしたい10のこと』のリストでアンは何を書いたのか

©︎松竹
アンは余命宣告をうけたあと、カフェで「私が死ぬまでにしておくこと」というリストをノートに書きました。
アンが書いたリストの内容は以下のようになっています。
①娘たちに毎日愛していると言う
②娘たちの気に入る新しいママを見つける
③娘たちが18歳になるまで毎年贈る誕生日のメッセージを録音する
④家族とビーチに行く
⑤好きなだけお酒と煙草を楽しむ
⑥思っていることを話す
⑦夫以外の男の人と付き合ってみる
⑧誰かが私と恋に落ちるよう誘惑する
⑨頬の感触と好きな曲だけしか覚えていない刑務所のパパに会いに行く
➉爪とヘアスタイルを変える
アンは余命宣告をうけてからリストをつくりましたが、べつに余命宣告をうけていなくても書けますよね。
こういうリストをつくってみるって大切なんじゃないかなーと思います。
なぜなら「死」を考えるきっかけになるから。
「もしあと2、3ヶ月で死ぬとしたら何がしたいだろう?」と考えながらリストをつくってみると人生をみつめなおせます。
私も映画に感化されて実際につくってみましたが、人生を考えるとても有意義な時間になりました。
時間があるときにぜひやってみてください!
おすすめです。
『死ぬまでにしたい10のこと』の感想

©︎松竹
『死ぬまでにしたい10のこと』は「死」について考えさせられます。
ふだん何気なく生きていると、「自分はいつか死ぬんだ」ってことを忘れがちになっていないでしょうか。
私たちはいつか必ず死にます。
本作はそのことを思い起こさせてくれるのです。
死ぬまでにしたいことってなんだろう?
きっと本作を観た人の多くはこんなことを考えるんじゃないかなと思います。
もちろん、人によってしたいことはそれぞれあるでしょう。
アンの場合は、「夫以外の男の人と付き合ってみる」というのが印象的でした。
アンは17歳で出産、夫以外の人と付き合ったことがないから死ぬまえに一度は、と思ったのでしょう。
しかもまだ23歳という若さですし、夜は清掃員の仕事、昼は子どもの世話という生活から抜け出したいという欲望もあったのではないかと。
これに関しては賛否あると思いますが、私は賛。
不倫ではありますが、最後くらい「母・妻」ではなく、「女」として生きるのもいいんじゃないかなと思います。
夫にしてみればたまったもんじゃないですけどね。
不倫相手であるリーにしても最後はフラれてかわいそうでした。
『死ぬまでにしたい10のこと』の評価

©︎松竹
『死ぬまでにしたい10のこと』の評価はどのようになっているのでしょうか。
本作はいくつかの映画賞を受賞しました。
・ジーニー賞 主演女優賞
・ゴヤ賞 最優秀脚本賞&ベストオリジナルソング
・バンクーバー映画批評家協会 カナダ映画主演女優賞
ちなみにゴヤ賞はスペインの主要な映画賞です。
日本でいうと、日本アカデミー賞のような感じですね。
それだけの賞をとっているので、評価は高いと言えるでしょう。
アメリカの映画評論サイトRotten Tomatoesでは、100件のレビューがあり、平均評価が6.32/10で、65%の支持率となっています。
日本のレビューでは、
それでも、本当に愛情に溢れた映画だった。特に娘たちにとっては、お母さんから誕生日ごとに届くメッセージテープは宝物だろうね。
がん で死ぬ女が、死ぬまでに不倫する話。ばからしい。期待していただけに残念だ。
この手の作品はつまらない物が多い。しかし、ストーリーはとても魅力的でした。
という評価がありました。
賛否両論という感じで、肯定的な声も多いですが、否定的な声も多くあります。
否定的な意見で多いのが「死ぬ前に不倫をするなんてけしからん!」という感想です。
これには人の価値感が大きく関係しているじゃないかなと思いました。
映画.comのレビュー点数は3.2とあまり評価は高くありません。
『死ぬまでにしたい10のこと』のまとめ

©︎松竹
死んだあとのことや人生について見つめなおすきっかけになった『死ぬまでにしたい10のこと』。
賛否両論ありますが、静かで温かな映画に好感がもてます。
映画を観たら、ぜひ死ぬまでにしたい10のリストをつくってみてほしい!
それは自分が「本当にやりたいこと」でもあると思います。
いつ死んでもいいようにやりたいことやって生きていきましょう。
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