
『キセキ -あの日のソビト-』(2017)に公開された日本の青春映画。
人気ボーカルグループGReeeeNの名曲『キセキ』の誕生までの実話がもとになった映画で、結成秘話だけでなく、兄弟の関係、親子の関係、夢も描いたストーリーになっています。
主演を務めるのは松坂桃李と菅田将暉。
松坂桃李はGReeeeNのプロデューサーであり、HIDE(ヒデ)の兄であるJIN(ジン)役を、菅田将暉はGReeeeNのリーダーであり、ジンの弟であるヒデを演じました。
日本アカデミー賞でJINが優秀音楽賞を、キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞を菅田将暉が受賞!
GReeeeNファンもそうでない人も楽しめる『キセキ -あの日のソビト-』(2017)について、あらすじと感想、ソビトの意味を紹介していきます!
『キセキ -あの日のソビト-』(2017)の作品・キャスト情報
作品情報
タイトル | キセキ -あの日のソビト- |
公開年 | 2017年 |
上映時間 | 111分 |
ジャンル | 青春 |
キャスト情報
監督 | 兼重淳 |
脚本 | 斉藤ひろし |
主演 | 松坂桃李(JIN) |
主演 | 菅田将暉(HIDE) |
出演1 | 横浜流星(navi) |
出演2 | 成田凌(92) |
出演3 | 杉野遥亮(SOH) |
出演4 | 忽那汐里(理香) |
映画『キセキ -あの日のソビト-』(2017)のあらすじ

©︎東映
メタルバンド「ハイスピード」のボーカル・ジンはライブを活動をするなど音楽を中心に生活している一方、ジンの弟のヒデは父と同じ医者になるため受験勉強に励んでいた。
大学受験に失敗し、ヒデの浪人が決まった年、ジンのバンド「ハイスピード」はライブ中にレコード会社の目に留まり、メジャーデビューの申し出が。
しかし、厳格な父の猛反対を受けたジンは、突然、家出をしてしまう。
翌年、志望を歯医者にしていたヒデは無事、歯科大に合格するも、後にGReeeeNのメンバーとなる仲間との出会いにより、歯医者と音楽、2つの道を進み始める。
映画『キセキ -あの日のソビト-』(2017)は実話?

©︎東映
『キセキ -あの日のソビト-』(2017)は名曲『キセキ』の誕生秘話とGReeeeN結成秘話の実話がもとになっています。
覆面で音楽活動をすることになった理由、キセキの誕生、その裏には様々なドラマがあったのです。
音楽に挫折してしまった兄JIN、音楽の才能があるけど、親の期待に応えたい弟HIDE、厳格な父親との関係、葛藤、GReeeeNメンバーとの友情……。
青春映画という一言では片づけられないような映画になっています!
ただ、本作は実話の全てを忠実に再現したわけではありません。
GReeeeNは結成当初から4人組と言う設定で描かれていますが、最初は2人でした。
最初はHIDEとnaviの2人で「greeen」を結成。
現GReeeeNはeが4つですが、当時はeが3つだったようです。
デビューの実話部分が映画とは異なっているので、脚色はされていますね。
まあ、実話をもとにした映画というのはだいたい脚色されますが……。
映画『キセキ -あの日のソビト-』(2017)の感想

©︎東映
名言が響く
続けたくても続けられねえヤツもいんだぞ!
デビューが決まりながらもGReeeeNをやめると言ったヒデに対してジンが放った言葉です。
音楽に挫折してしまったジンだからこそ言える言葉ですね。
忘れていけないのは、「敗れてしまった人たち」が大勢いるのだということ。
せっかくのチャンスをつぶしてしまうのはもったいないです。
人にはそれぞれ自分本来の役割ってもんがあるんだよな。
やりたいことのために必死こいて頑張るとかさ、いろんなもん犠牲にするとかさ。
そういうのとは違う次元で、世の中動いてんのかもしんねえな
これはジンが自分のプロデュース業について言った言葉。
表舞台では才能を発揮できなかったジンは縁の下の力持ちであるプロデュース業で才能を発揮しました。
人間誰しも輝ける場所というか、才能を発揮できる場所があるってことですね。
自分の力を出せる場所、輝ける場所を見つけるのは人生の充実度に大きくかかわります。
探し続けましょう!
自分の人生を歩むのは自分だ!
もしかしたらこれが本作のなかでは一番考えさせられたような気がします。
ジンとヒデの父親は医者なのですが、かなり厳格。
ジンとヒデは父親に対して常に敬語ですし、父親は音楽を「くだらないもの」として絶対に認めようとしません。
ジンはそれが原因で家出をするのですが、ヒデは親の期待に応えようとし、歯医者になろうとした。
そんななか、再び音楽の魅力にハマりヒデは音楽活動をするのですが、やはり父は認めず、ヒデは音楽をやめてしまいます。
しかし、本当にそれでいいのか、と思ってしまうわけです。
親がやれって言ったから、親がやめろって言ったから、親がそうしろって言ったから、こうして自分のやりたいことを封印してしまったら、他人の人生を歩んでしまうことになるわけですよね。
自分の人生なんだから、やりたいことは、はっきりと「やりたい!」と言って自分の人生を歩むのが大切なのではないでしょうか。
結局、ヒデはもう一度、GReeeeNとして活動するわけですが、もしヒデがおとなしく親の言うことに従っていたら今のGReeeeNはありません。
大事なのは「自分の人生を生きること」なのだと本作を観て強く感じました。
映画『キセキ -あの日のソビト-』(2017)の最後の写真は?

©︎東映
『キセキ -あの日のソビト-』(2017)のラストシーンで写真が出てくる意味とは。
ちなみに最後に出てくる写真とは、家族写真。
ジンとヒデの親がまだ若い頃で、ジンとヒデが子供の頃の写真です。
この家族写真の意味は3つの説が考えられます。
一つ目は「衝突し合っていた親子が和解したこと」を表すため。
ジンとヒデの父は2人の音楽活動を断固反対し、衝突し合っていましたが、最後では2人の音楽活動を認め、和解しました。
それを家族そろった写真(おそらく一番幸せだった頃の写真)で表現したのだと思います。
二つ目は「ジンとヒデの成長」を表すため。
ジンとヒデの小さい頃の写真を見せることで、2人が大きく成長したことを表現したのだと思います。
写真のシーンの前にジンとヒデの親が2人だけでそうめんをすすってるちょっと寂しいシーンがあるのですが、そのシーンと対比させて子供の成長をみせたのではないでしょうか。
どちらの説にも通ずるのは愛=キセキ
親の愛があったからこそ、ジンもヒデも成長できたのです!
それは私たちも同じですね。
映画『キセキ -あの日のソビト-』(2017)の「ソビト」の意味とは?

©︎東映
サブタイトルでもある「あの日のソビト」。
「ソビト」なんて聞きなれない言葉ですね。
「ソビト」の意味は何なのでしょうか。
実は「ソビト」はGReeeeNによる造語で、「素人」または「空人」と記し、「自由に新しいことに挑戦していく人」を意味するそう。
「素人」「空人」という漢字を見ると、まっさらなイメージが浮かびますね。
まだ何にでもなれるまっさらな人。
つまり「自由に新しいことに挑戦していく人」なのでしょうか。
『キセキ -あの日のソビト-』(2017)の評価・レビュー

©︎東映
『キセキ -あの日のソビト-』(2017)の評価・レビューを紹介していきます。
映画レビューサイトでのレビューをいくつかまとめると、
「なかなか心地よく、後味もよい青春ストーリー。GReeeenの誕生までの若者ならではの葛藤を上手く描いてますね。」
「自らの想いをストレートに歌詞にぶつけ、やがて名曲を生み出すことになる彼らの群像が素敵でした。しかも全員がナイスなキャスティング。」
「別にGreeeNが好きではなくても楽しめる映画だと思う。夢に向かう若者を描いた青春映画として秀逸。」
という評価・レビューがありました。
また、歌のうまさや音楽の良さについての評価が多い印象です。
3つの映画レビューサイトの平均点数は5点満点中3.7。
個人的にも3.7の作品だと思います。
もっとGReeeeNメンバーのエピソードを描いて欲しかった!
映画『キセキ -あの日のソビト-』(2017)のまとめ

©︎東映
GReeeeNの名曲『キセキ』の誕生と結成秘話を描いた『キセキ -あの日のソビト-』(2017)。
歯医者と音楽の夢を追った若者の青春ストーリーとなっており、特に夢に向かって頑張っている人におすすめしたい作品。
GReeeeNファンはもちろん、ファンでなくても楽しめます!
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