
『エクス・マキナ』は2015年に公開されたイギリスのSF映画。
アレックス・ガーランド監督の監督デビュー作です。
本作はAIを搭載したしたロボットと人間の関係を描いたサスペンス・スリラーな雰囲気のSF映画となっており、VFXを駆使したビジュアルが見どころ。
アカデミー賞では視覚効果賞を受賞しています。
他にも英国インディペンデント映画賞やトロント映画批評家協会賞など多くの映画賞を受賞しており、監督のアレックス・ガーランドは新人賞を、アリシア・ヴィキャンデルは助演女優賞を受賞しました。
VFXを使ったスタイリッシュなビジュアルが魅力的な『エクス・マキナ』(2015)について、キョウコ役は誰なのか、あらすじと感想も紹介していきます!
『エクス・マキナ』(2015)の作品・キャスト情報
作品情報
原題 | Ex Machina |
公開年 | 2015年 |
上映時間 | 108分 |
ジャンル | SF |
キャスト情報
監督 | アレックス・ガーランド |
脚本 | アレックス・ガーランド |
主演 | アリシア・ヴィキャンデル(エヴァ) |
出演1 | ドーナル・グリーソン(ケイレブ・スミス) |
出演2 | マイケル・シーン(ネイサン・ベイトマン) |
出演3 | ソノヤ・ミズノ(キョウコ) |
『エクス・マキナ』(2015)のあらすじ

©︎Universal Studios
検索エンジンで有名な世界最大のインターネット会社ブルーブックでプログラマーとして働くケイレブ・スミスは、巨万の富を築きながらも普段は滅多に姿を現さない社長のネイサン・ベイトマンが所有する山間の別荘に、抽選によって1週間滞在する権利を得る。
ヘリコプターに乗り、人里離れた大自然の地に降り立ったケイレブ。
ケイレブが別荘に訪れると、彼を待っていたのは社長のネイサンと人工知能を搭載された美しい女性型ロボット、エヴァだった。
ネイサンは人工知能のチューリング・テストの実験に協力して欲しいという。
ネイサンの申し出を受け入れ、エヴァと接見するケイレブであったが……。
『エクス・マキナ』(2015)の感想

©︎Universal Studios
VFXを駆使したビジュアル
『エクス・マキナ』(2015)はVFXを駆使したスタイリッシュなビジュアルが見どころとなっています。
VFXを使っているとは思えないほど、自然であり、本物のロボットのようでした。
アカデミー賞で視覚効果賞を受賞しただけはありますね。
1番出演シーンが多いのはアリシア・ヴィキャンデル演じるエヴァですが、もう一人のAI搭載女性型ロボットのキョウコにも注目して欲しいところ。
キョウコは見た目、人間ですが、顔の皮膚やお腹の皮膚をめくったりしてみせて、ロボットであるシーンが分かるところがあります。
そのシーンのインパクトが大きかった!
皮膚をべりべりめくると、内側からは機械装置が露出し、VFXという技術のすごさに感心しました(エヴァが出てきた時点で感じていましたが、さらにという意味で)。
ミニマムな設定ながら楽しめる
『エクス・マキナ』(2015)は登場人物も舞台も非常に限定的で、ミニマムな設定になっています。
登場人物ではエヴァ、ケイレブ、ネイサン、キョウコの4人だけであり、場所はほぼネイサンの別荘の中だけ。
そんなミニマムな設定ながらもサスペンス・スリラーな雰囲気で楽しむことができました。
ネイサンは何かを隠しているのか、ケイレブを連れてきた本当の目的は?
エヴァとケイレブの関係はどうなるのか?
など、VFXによる映像だけでなく、ストーリー面でも惹きつけました。
明かされていくネイサンの目的や施設の秘密に注目!
『エクス・マキナ』(2015)のキョウコ役は誰?

©︎Universal Studios
『エクス・マキナ』(2015)に出てくるAIロボット、キョウコ。
劇中で一言もしゃべらず、キレのあるダンスと抜群のスタイルヌードを披露した謎の女性、キョウコを演じたのは誰なのでしょうか。
かなりミステリアスな雰囲気を醸し出しており、結構、気になった人も多いのではないかと。
キョウコ役を演じた彼女の名はソノヤ・ミズノと言い、1986年生まれの日系イギリス人で日本生まれのイギリス育ち。
約10年間バレエに打ち込んだ後、20歳のときにモデル活動を始めたそうです。
本作が映画初出演でした。
彼女はキョウコについてインタビューでこのように答えています。
単純にセリフがある、ないというところですが、だからってキョウコが演じやすかったわけではなく、内に秘めた感情を言葉を使わずに表現しなければいけなかった。
セリフがなくても、それはそれで演じるのが難しいようですね。
ソノヤ・ミズノは他にも
・『ラ・ラ・ランド』(2016)
・『ハートビート』(2016)
・『クレイジー・リッチ!』(2018)
などに出演しています。
『エクス・マキナ』(2015)は女優の裸が観られる!?

©︎Universal Studios
『エクス・マキナ』(2015)ではヌードシーンがありR-15指定になっています。
裸を見せるのは、本作の女優であるアリシア・ヴィキャンデルとソノヤ・ミズノ。
あくまでロボットと人間の違いを見せるための裸なので、「性」を強調させるものではありません。
ロボットが「肉体」を手に入れる過程なのです。
しかし、2人の女優が芸術品ともいえる美しい裸を披露しているので、(やらしい意味ではなく)期待して観ていただきたいです。
本当に奇麗なのでうっとりします。
『エクス・マキナ』の意味を解説

©︎Universal Studios
ここではタイトル『エクス・マキナ』の意味ついて解説します。
エクス・マキナ(ex machina)はラテン語で、「機械仕掛けの」という意味。
デウス・エクス・マキナ(deus ex machina)で「機械仕掛けの神」という意味になります。
ちなみにデウス・エクス・マキナ(deus ex machina)は、行き詰ったストーリーを突然解決に導いてしまう手法の演劇用語でもあります。
例えば、夢落ち。
解決が難しい時に突然、神が現れて解決に導く手法を指しました。
『エクス・マキナ』(2015)のラストを考察

©︎Universal Studios
『エクス・マキナ』(2015)のラストを考察します。
本作のラストは結構、衝撃的なオチであり、考えさせられる最後になっていました。
そのメッセージとは何なのでしょうか。
ラストにあるメッセージは簡単に言えば「裏切り」「終末」ですね。
「AIは人間を超え、そして裏切り、人間の終わりがくる」と。
人工知能を搭載したロボット、エヴァは生みの親であるネイサンを殺し、一緒に逃げると約束したはずのケイレブを裏切って彼を施設に閉じ込め、1人だけ外の世界に出た。
近いうちにAIが人間を超えるという話はよく耳にしますが、それを垣間見た感じです。
本作の最後のように、近い将来AIが街中で普通に歩いているかもしれないし、もしかした今、AIを搭載したロボットが今、この瞬間にも歩いていたりして……。
『エクス・マキナ』(2015)の評価

©︎Universal Studios
『エクス・マキナ』(2015)の評価を紹介していきます。
映画レビューサイトでのレビューをいくつかまとめると、
「途中から完全に、見ているコチラも込みで操られている気分に浸れるのだから、とことん増してゆく不気味さに不快感満点、という快楽をひた走る秀作。」
「途中、頭良すぎる人が作った映画だなぁと、置いてかれそうになったけど、最後に素晴らしく恐ろしいオチでゾワッと来た。」
「人工知能の世界をうまく表していると思う。かなり神経に来る感じ。前半はヘタなホラーより怖かった。映像も良い。」
などの評価がありました。
また、人口知能について考えさせられるレビューが多かったです。
3つの映画レビューサイトの平均点数は5点満点中3.6という評価。
個人的には3.7の作品だと思います。
ちなみにアメリカのタイム誌は、本作を「2015年の映画トップ10」の第10位という評価をしています。
ちなみに第9位はエヴァ役のアリシア・ヴィキャンデルも出演した『コードネーム U.N.C.L.E.』。
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『エクス・マキナ』(2015)のまとめ

©︎Universal Studios
VFXを駆使した映像とサスペンスな雰囲気で魅せた『エクス・マキナ』(2015)。
我々の生活の身近な存在になったAIについて考えさせられる内容になっていましたし、AIの怖さについても触れられました。
近いうちにAIが人間をだまし、利用する日が来るのでしょうか。
AIと共存できるのか、AIが人間を滅ぼし、人間の終わりがくるのか。
『エクス・マキナ』(2015)にはそのヒントが隠れているような気がします。
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