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映画『勝手にふるえてろ』(2017) の感想は?【ネタバレあり】で魅力も解説!

『勝手にふるえてろ』は2017年に公開された恋愛映画。

原作は2010年に発行された綿矢りさの同名小説です。

恋愛経験なし、処女でもある江藤良香が片思いの相手(脳内彼氏)と自分を好きだといってくれる男(現実彼氏)の間で揺れ動くというラブコメディ。

映画初主演の松岡茉優演じるヨシカが個性的で面白く、ふっきれたような演技が素晴らしかったです。

日本アカデミー賞で主演の松岡茉優が優秀主演女優賞を受賞し、東京国際映画祭でも松岡茉優が東京ジェムストーン賞、さらにコンペティション部門では観客賞を受賞!

愛されるのと愛するのではどちらが幸せか。

こじらせたヨシカの暴走する恋の行方を追った傑作ラブコメディ『勝手にふるえてろ』(2017)について、あらすじと感想、作品の魅力をネタバレを交えて紹介していきます!




映画『勝手にふるえてろ』(2017)の作品・キャスト情報

 

作品情報

タイトル:勝手にふるえてろ
公開年:2017
上映時間:117分
ジャンル:恋愛

キャスト情報

監督:大九明子
脚本:大九明子
主演:松岡茉優(江藤良香/ヨシカ)
その他出演:北村匠海(一宮/イチ)
渡辺大知(霧島/二)
石橋杏奈(月島来留美)
片桐はいり(岡里奈/オカリナ)
古舘寛治(釣りおじさん)
前野朋哉(駅員)
池田鉄洋(整体師)

 

映画『勝手にふるえてろ』(2017)のあらすじ

©︎Phantom Film Co.,Ltd.

経理の仕事をするOL、24歳一人暮らし、恋愛経験なしの江藤良香。

ヨシカは中学2年生に好きになったイチ(一宮)に24歳の今までずっと片思いをしており、過去に交わしたイチとの短いやりとりを思い出しては脳内恋愛する日々を過ごしていた。

そんなある日、営業課との交流会で出会った二(霧島)にヨシカはアプローチされる。

クラブでデートしたあと、二(霧島)から告白されるヨシカ。

「人生で初めて告られた!」とテンションがあがるが、返事を保留し、イチ(一宮)への思いも引きずり続ける。

 

映画『勝手にふるえてろ』(2017)の感想

©︎Phantom Film Co.,Ltd.

妄想女子ヨシカのこじらせっぷりがいい

小説でもそうでしたが、映画でも妄想女子のヨシカのキャラが炸裂してました。

映画のほうが強烈になっているかも。

ウィキペディアで絶滅した動物を調べるだけでなく、実際にアンモナイトの化石を買ったり、タモリ倶楽部の空耳アワーが好きだったり、「ファーーーーーーック!!」と叫ぶのが何度もあったり。

フレディのあだ名には笑いました。

映画の方がこじらせっぷりがパワーアップしてます!

ちなみにヨシカがヘッドホンで聞きながら「マジ神~!」と絶賛していた「ナゲット割って父ちゃん」の空耳アワーはこちら

 

 

ヨシカの言う通りマジで神!

少し脱線してしまいましたが、こじらせたヨシカのキャラが魅力的であり、一番の見どころ。

こじらせ女子のイタいキャラなのですが、それが面白く愛おしくなります。

それにしても好きな人(イチ)と興味ない人(二)の態度が違いすぎ……。

男が知らない女子の生態を知ることもできるので、男は女を知るために観たほうがいいかもしれません。

また、女性は共感できる点があるのではないかと思います。

 

小説の世界観を見事にアレンジ

基本的には綿矢りさの原作を忠実に再現していますが、ミュージカルシーンなど映画ならではのアレンジが加えられていて面白かったです。

特にヨシカの妄想の世界をうまく演出していると思いました。

それが釣りおじさんや駅員、コンビニ店員に話しているシーン。

実際に話しかけてはいないのですが、ヨシカの妄想、小説の世界観をあのシーンでうまく表現していたのではないかと思います。

また、他人と距離をとるヨシカの性格もあの場面でうまく描けていました。

 

【ネタバレあり】『勝手にふるえてろ』(2017)のラストは?

©︎Phantom Film Co.,Ltd.

『勝手にふるえてろ』(2017)のラストのセリフが注目されているようです。

それは「勝手にふるえてろ」

最後にそう言って、ヨシカは二(霧島)にキスをします。

タイトルにもなっている「勝手にふるえてろ」の意味とはなんでしょうか。

そのヒントは原作にあります。

イチはしょせん、ヒトだもの。しょせん、ほ乳類だもの。私のなかで十二年間育ちつづけた愛こそが美しい。イチなんか、勝手にふるえてろ。
どうして好きになった人としか付き合わない。どうして自分を好きになってくれた人には目もくれない。自分の純情だけ大切にして、他人の純情には無関心だなんて。ただ勝手なだけだ。付き合ってみて、それでも好きになれないならしょうがない、でも相手の純情に応えて試してみても、いいじゃないか。
私はイチからもらった本当に人を好きになる感動を、彼に与えることはできない。

イチに名前を覚えられていなかったと分かるあと、つまり失恋のあとにある記述。

また「身体が震えてくるような感動」という表現もあります。

「勝手にふるえてろ」の意味は「勝手に誰かを好きにでもなってろ」というイチを突き放す言葉であり、決別の言葉であるように思います。

ラストで「霧島くん」と呼び、「勝手にふるえてろ」というセリフでキスをしたのは、イチを捨て、今まで「二」と呼んでいた霧島を選んだから。

ヨシカは“愛すること”をやめ、“愛されること”を選んだ最後であったと思います。


【ネタバレあり】『勝手にふるえてろ』原作と映画の違いを解説

©︎Phantom Film Co.,Ltd.

『勝手にふるえてろ』(2017)の原作との違いをあげてみます。

  • オカリナ(岡里奈)は映画オリジナル
  • 原作では上司に「フレディ」というあだ名はつけない
  • 釣りおじさんや駅員、整体師などとしゃべるシーンは原作にない
  • 映画ではデートシーンが追加されている
  • 原作では「勝手にふるえてろ」とは言わない
  • 原作のラストでは抱きしめるだけで、キスはしない
  • 映画ではヨシカの個性(趣味嗜好)が強くなっている

感想でも書きましたが、基本的には綿矢りさの原作を忠実に再現し、さらに映画ならではのアレンジが加えられていて面白かったです。

 

映画『勝手にふるえてろ』(2017)の評価

©︎Phantom Film Co.,Ltd.

『勝手にふるえてろ』(2017)の評価を紹介していきます。

レビューサイトでのレビューをいくつかまとめると、

「大九明子監督による、妄想と現実が地続きになった演出も巧み。」

「理想ばかりでこじらせてる女子をすごい表現でグサッといぬかれました!」

「主人公のネガティブな部分をコメディでポップな感じに表現していて面白い。」

という高い評価がありました。

他にも「リアルに思わせる松岡茉優の演技が絶妙」「松岡ちゃんの素晴らしい演技力があってこそ完成された映画」という松岡茉優の演技を絶賛する評価も多数。

3つの映画レビューサイトの平均点数は3.9という高評価。

個人的には4.0をあげていい作品だと思います。

 

映画『勝手にふるえてろ』(2017)のまとめ

©︎Phantom Film Co.,Ltd.

こじらせ女子をポップに仕上げた傑作ラブコメディ『勝手にふるえてろ』(2017)。

主演の松岡茉優の高い演技力が光っていましたが、二(霧島)を演じた渡辺大知もウザいけど憎めないナイスキャラを見事に演じていてよかったです。

また、本作は愛されるのと愛するのではどちらが幸せかというテーマもあるので、そこらへんも考えながら観ていただきたいです。

そして、原作を読んでいない方は原作も面白いのでぜひ綿矢りさの小説を読んでみてください!

原作版≫綿矢りさが恋愛経験ナシ!絶賛片思い中のこじらせ女子を描く

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