小説を読んでいると、ふと心に残る名言に出会うことがあります。
この記事ではそんな小説の名言を紹介していきます。
8作品のなかから、36個の名言をセレクト。
珠玉の小説名言集にしました。
小説の名言
『ルーズヴェルト・ゲーム』(池井戸潤)
・誰だって、挫折することはある。挫折は終わりじゃない。
・過去に目を背けているだけじゃ、解決しないってさ。前に進もうと思ったら、その過去に立ち向かうしかないだろうって。
・前を向くためには過去と向き合わなきゃいけない。それが辛い過去であればなおさらだ。
『下町ロケット』(池井戸潤)より
・人間の本性が現れるのは、平時ではなく、追い詰められたときである。
・肝心なことは、後悔しないことだな。そのためには、全力をつくすしかない。
・いまさらじたばたしてもはじまらないよ。腰を据えてぶつかってこい。
・信用っていうのはな、ガラス製品と同じで一度割れたら元にもどらないんだよ。
・仕事っていうのは、二階建ての家みたいなもんだと思う。一階部分は、飯を食うためだ。必要な金を稼ぎ、生活していくために働く。だけど、それだけじゃあ窮屈だ。だから、仕事には夢がなきゃならないと思う。それが二階部分だ。夢だけ追っかけても飯は食っていけないし、飯だけ食えても夢がなきゃつまらない。
『君の膵臓をたべたい』(住野よる)より
・私も君も、もしかしたら明日死ぬかもしれないのにさ。そういう意味では私も君も変わんないよ、きっと。一日の価値は全部一緒なんだから、何をしたかの差なんかで私の今日の価値は変わらない。
・普通に生きていて、生きるとか死ぬとか、そういうことを意識して生きている人なんて少ない。
・生きてるんだから恋をしないとね
・気づく。全ての人間が、いつか死ぬようになんて見えないってことに。僕も、犯人に殺された人も、彼女も、昨日生きていた。死ぬ素振りなんて見せずに生きていた。
・人間は相手が自分にとって何者か分からないから、友情も恋愛も面白いんだよ。
・偶然じゃない。私達は、皆、自分で選んでここに来たの。運命なんかでもない。君が今までしてきた選択と、私が今までしてきた選択が、私達を会わせたの。私達は、自分の意思で出会ったんだよ
・生きるってのはね。きっと誰かと心を通わせること。そのものを指して、生きるって呼ぶんだよ
・誰かを認める、誰かを好きになる、誰かを嫌いになる、誰かと一緒にいて楽しい、誰かと一緒にいたら鬱陶しい、誰かと手を繋ぐ、誰かとハグをする、誰かとすれ違う。それが、生きる。
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『青くて痛くて脆い』(住野よる)より
・誰も彼も、理想を語る。誰かのためだと優しさを語る。けれど、薄皮一枚はげば、そこに自らの欲望があって、打算がある。
・成長って、弱い自分から目をそらすことじゃないと思うんだよ。きっと、弱かったりする自分がいてさ、でも人間そんな簡単に根本は変わんないじゃん?その自分を認めて成長っていう気がする。
・ちゃんとしなくちゃ、ちゃんとしてて当たり前やって思ってるんやないかなって。もっと、こう、人って誰でもなんでもないやないっすか
・いいんすよ、駄目な部分補うのは誰かに任せれば
『Red』(島本理生)より
・一瞬でもいいんだって。好きとか愛してるとか、ずっと思い続けるのが本物じゃなくて、一瞬でも本気になればそれでもう十分じゃないか
・どんなに傷ついても未来も希望もある。それが若さなのだ。
『とおくはなれてそばにいて』(村上龍)より
・空白がストーリーを作り、ストーリーが感傷を生む。だが、男と女の関係においては、会わないようにしようなどという取り決めは本当は意味をなさない。お互いの気持ちが本物なら電話をして、やはり、会いたい、と言えばすむことである。
・私達は歳を取るほど感傷を恐れるようになる。取り戻すことのできない時間がどんどん増えていくからだ。だが、同時にセンチメントから守ってくれるものと出会うこともできる。
・それをやってれば、どこにも行かなくて済むっていうものを見つけなさい、それができなかったら、あんたは結局、行きたくもないところへ行かなくてはいけない羽目になるわけよ
・重要なのは何を食べるかじゃなくて、誰と食べるかだ。おいしいものを食べるよりも、誰と知り合うかというほうが重要なんだ。
『愛がなんだ』(角田光代)より
・顔が好みだの性格がやさしいだの何かに秀でているだの、もしくはもっとかんたんに気が合うでもいい、プラスの部分を好ましいと思いだれかを好きになったのならば、嫌いになるのなんかかんたんだ。プラスがひとつでもマイナスに転じればいいのだから
『ツ、イ、ラ、ク』(姫野カオルコ)より
・だれかを好きになるということは、だれかを好きになるという気持ちは、とても脆くてしぶとくて苦しいことだから、それに軽々しくふれてはいけないのだ。
・寄ってくるものは疎ましく、逃げるものに焦がれる。恋するとは、この循環に陥る場合がおうおうにしてある厄介な感情である。
・寄ってくるものは疎ましく、逃げるものに焦がれる場合もあれば、去るものは日々に疎く、そばに寄り添うものに愛着を抱く場合もある恋とは厄介な感情である。
・愛と憎悪は同じ要素から成り立っている。
・好きな気持ちを胸に秘めてるだけなんて救いがないわ。
・恋とは、するものではない。恋とは、落ちるものだ。どさっと穴に落ちるようなものだ。
・人は時間を、生きているかぎり先に進んで生きていくのである。十代のころにはわからなかった幸福を見つけるのである。
・空洞の上に現在があるわけではない。さまざまなかたちに積もった時間の上に現在はあるのだ。
・二度ともどることなきひとときの熱さにまるで感謝しない。若さのきらめきとは、そういうことである。
小説の名言のまとめ
いかがでしたでしょうか。
心に響く名言がきっとあったはず。
時にはゆっくり、時には何度も同じ文章を味わえるのが、小説の醍醐味ではないでしょうか。
気になった名言があった作品があれば、ぜひ読んでみてください!