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地下足袋業者が革命を起こす!『陸王』(池井戸潤)ランニングシューズの開発に挑んだ逆転劇

『陸王』は2016年に刊行された池井戸潤の小説。

2017年にTBS日曜劇場で、主演役所広司、山崎賢人、竹内涼真などのキャストでテレビドラマ化されました。

零細企業の地下足袋業がランニングシューズづくりに挑むという内容になっています。

池井戸潤らしく、中小企業が大企業に挑むという構図になっており、銀行員なども含めた企業の人間ドラマが描かれています。

本作はランニングシューズということで、マラソンや駅伝のシーンもあり、そこも見どころのひとつ。

池井戸潤が描く地下足袋業者の逆転劇『陸王』(池井戸潤)について、あらすじと感想、作品の魅力をネタバレを交えて紹介していきます!




『陸王』(池井戸潤)の情報

作品情報

著者:池井戸潤
出版社:集英社
初版発行:2016年
ジャンル:ドラマ

冒頭を試し読み

まだ六月だというのに、真夏の蒸し暑さを彷彿とさせるぎらついた陽射しが、国道を走る一台のトラックを照りつけている。宮沢紘一はその助手席にいて、さっきから恨めしそうに空を見上げたりして落ち着かなかった。「大丈夫っすよ、社長。ありますって」そんな宮沢を横目で見ながら、ハンドルを握っている安田利充は呑気な口調だ。
『陸王』本文より

『陸王』(池井戸潤)のあらすじ

創業から100年の歴史をもつ老舗の地下足袋業者こはぜ屋。

しかし、近年は需要が減り、業績が低迷していた。

そんなある日、こはぜ屋の社長である宮沢紘一はあるアイデアを思いつく。

それは地下足袋の技術を取り入れた裸足感覚のランニングシューズの開発であった。

宮沢はさっそくこはぜ屋からメンバーを抜擢し、“陸王”の開発チームを発足する。

【ネタバレあり】『陸王』(池井戸潤)の感想

池井戸潤らしさが出ている

『陸王』でも池井戸潤らしさが出ている小説でした。

大企業VS中小企業、企業の人間の挑戦、葛藤、障壁……。

本作でもそれが見事にハマっていておもしろかったです!

池井戸潤のうまいとこは“うまくいきそうでうまくいかない”というストーリー展開。

本作は“陸王”というランニングシューズを開発していく話になっているのですが、材料の調達、設備の故障、困難な資金繰り、企業同士の駆け引きがあったりと最後の最後まで目が離せない展開となっていました。

また、本作でもクセのある登場人物をだすなど、キャラクター造形がうまく、キャラクターでも魅力があります。

マラソン、駅伝も見どころ

『陸王』はランニングシューズの開発というストーリーなので、マラソンと駅伝に密接な関係があります。

もちろん駅伝のシーンやマラソンのシーンもあり!

特にラストシーンとなる茂木裕人の走りには読んでいて思わず力が入ってしまい、見事復活を果たした茂木に感動もしてしまいます。

『陸王』では“走り”にも注目。

陸上競技をやっていた人やマラソン、駅伝が好きな人には楽しめるはずです。


『陸王』(池井戸潤)の名言

ここでは『陸王』で出会った名言について紹介していきます。

『陸王』は名言の宝庫でした。

『下町ロケット』の名言

・「大事なのは会社の大小じゃなく、プライドを持って仕事ができるかどうかだと思うね」

・「世の中ってのは、ただ一生懸命に頑張るだけじゃ報われないこともあるんだよ」

・「お前もいまは苦しいかもしれないが、諦めないことだな」

・「人生一度きりだぞ」

・「好きなことをやれ。見栄張ってカッコつけて、本当に好きでもないことをする人生ほど後悔するものはない」

以上、『陸王』の名言でした。

仕事に関する名言が多いですね。

この中で特に印象に残った名言は最初の「大事なのは会社の大小じゃなく、プライドを持って仕事ができるかどうかだと思うね」という名言。

大企業の仕事に憧れを持っている人も多いかもしれませんが、大きな会社でプライドもなく、やりたくないようなことをしているよりは、例え小さくてもプライドを持って真剣に取り組める仕事がいいってことですね。

まさにこはぜ屋の社員がそうでした。

会社の大小ではなく、プライドを持って仕事ができる会社で働きましょう!

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『陸王』(池井戸潤)の評価は?

『陸王』(池井戸潤)の評価をまとめてみます。

レビューサイトでのレビューをいくつかまとめると、

「最初から最後まで引きこまれ、共感できる内容でした」

「池井戸潤らしくて、わかっちゃいるけど感動させられる!」

「少しずつ読むつもりが時間を忘れて没頭し、あっという間に読んでしまいました!」
など絶賛の声多数!

池井戸潤作品の期待を裏切らない結果となりました。

ちなみにアマゾンのレビュー点数は4.6という高評価です。

個人的には4.0の作品だと思います。

『陸王』(池井戸潤)のまとめ

池井戸潤らしさで楽しませてくれた『陸王』。

最後の最後まで見逃せない展開となっています。

ランニングシューズの開発に情熱を捧げるこはぜ屋、そして陸王を履いて走る茂木裕人に注目。

彼らの諦めない姿勢に勇気をもらうことでしょう!



 

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